手ピカジェルケースを設計、3Dプリント(外注)した。

皆さん、こんにち丁寧な暮らし。
丁寧な暮らし系ハイパーメディアクリエイターの不覚にもムエタイです。

 

今回は、丁寧な暮らしには欠かせない手ピカジェルのケースを設計し、3Dプリント(外注)したので、その経緯や、具体的な設計・3Dプリント(外注)の流れ等を書きます。

 

指先と手を常に清潔に。

丁寧な暮らし界隈でバイブルとなっている100の基本 松浦弥太郎のベーシックノートという本があります。

 

著者の松浦弥太郎さんは暮らしの手帳の取締役、編集長だった方でいわば丁寧な暮らしの総本山なのですが、上記の本で33番目のルールとして指先と手を常に清潔に。というのを挙げているのです。

ちなみに私はこの本を読んだことがありません。Amazonの書籍紹介ページを見てほぉ…となっただけです。


指先と手を清潔にする物といえば手ピカジェル。常に持ち運びたくなるようなカッコいいキャリングケースを用意することで、丁寧な暮らしにつながると考え今回はこれを制作することにしました。

 

 

検討

構想

まずは、欲しい仕様を確認します。

これから制作するケースの主な機能は
①手ピカジェルを保護すること。(角部を覆うこと)
②手ピカジェルを持ち運べること。(ストラップホールがあること)

また、副次的に必要な要件は
③内容量(残量)が確認できること。
④持ち運びの際にガタつかないこと。
エタノールに耐える材質でできていること。

等が考えられます。

 

設計

使用したソフトは個人用 Fusion 360。非商用目的であれば無料で使える3D CADです。

上で挙げた仕様を満足するよう設計を行います。

①手ピカジェルを保護すること。(角部を覆うこと)
③内容量(残量)が確認できること。
については主部品の形状を角部を覆うようにし、腹部に窓を開けました。

 

②手ピカジェルを持ち運べること。(ストラップホールがあること)
については樹脂部品のみで形状を作ってしまうと簡単に摩耗してしまう事が考えられるので、ノックピンと押さえのイモネジを挿入し、これをストラップホールとします。

 

④持ち運びの際にガタつかないこと。
については、手ピカジェルの容器本体が透明樹脂(PET?)でできており、寸法誤差が大きい事が考えられるので、ケース内寸は大きめに作り、首元部にOリングを入れて誤差を吸収できるようにします。

これだけ実物の写真。(Oリングの絵は描いてないので)

エタノールに耐える材質でできていること。
については
樹脂部は、ある程度エタノール耐性があり、これまで使用実績ありで寸法精度に期待ができるナイロン PA12 (MJF)を
金属部品はステンレス SUS304を
選択します。

また、側面が寂しいのでFNMT(不覚にも Next Machine Technologies)のロゴを入れます。このロゴについては機械加工可能なように設計するなどしたので今後、別の記事にて書こうと思います。

 

 

3Dプリント(外注)

利用サービス

Craftcloudというサイトを利用します。

このサイトは3Dデータを投げるだけで、世界中の3Dプリント企業で見積もりを取ることができるというサイトです。

以前、私は3DプリントにDMM.makeを使っていたのですが、Craftcloudで手配をした方が安価でしかも納期が早かった。という経験があり、主にCraftcloudを使用しています。あと、DMM.makeだとMJF PA12の黒が追加料金発生するけど、Craftcloudだと発生しなかったりする。

支払いはPaypalが使えるので、そこもまあまあ安心です。

日程感

今回、Craftcloudを通じて中国の広東省 佛山市にある企業に制作を依頼したのですが、かなり爆速(5日)で納入されました。
具体的には以下のような感じ。

①データアップロード及び購入処理:月曜 夜
②製作開始           :火曜 朝
③制作完了・発送          :水曜 朝
④到着             :土曜 朝

また、配送はFedex(国内は日本郵便)でした。

海外通販あるある梱包

 

 

組み立て

ボルトは六角穴付きボルトが良かったが、手持ちになし

部品を集め、組み立てを行います。
ノックピンを入れる部分や、ボルト下穴等、樹脂にそのまま穴形状を作ったのですが、すんなり組付き、精度もそれなりに出ているようです(経験的に造形精度±0.15くらい?)。

 

 

完成

こんな感じ。かっこよくない?????

 

 

おわりに

今回は丁寧に暮らすためのルールである、指先と手を常に清潔にする。ために手ピカジェルケースを作りました。
ただ、自分のために物を作るという行為自体がそんなルールよりも遥かに丁寧であると感じています。(それはそれとして指先と手は清潔な方が良い)
これからも、DIY(精神性)をやっていきたいものです。

 

 

関連動画

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